住宅用火災警報器は、平成23年(2011年)6月1日までに全国すべての住宅(戸建て、アパート、マンションなど)で設置が義務化されています。
しかし、古い戸建て住宅を中心に、いまだに設置されていないお宅も多いようです。
うちは気を付けているから大丈夫!どうせ火事になったら何もかも無くなっちゃうんだから付けてもムダ!なんて考えの方もいらっしゃいませんか?
火事を発生させればそりゃぁ一大事!人生終了~なのかも知れません。しかし、もっとも大切なことはあなたの命はもちろん、お隣さんの財産どころか生命をも奪いかねないということではないでしょうか。
火事を発生させないということは最も大事です。しかし、いくら注意していても思いもよらない電気火災やモバイルバッテリーから出火なんてことも日本のどこかで毎日のように起きているんです。
万が一の火災発生にいち早く気づき、消防へ通報するとともに(可能な範囲で)初期消火を行うことが被害を最小限に抑えます。
自分の命、家族の命、そしてご近所さんの財産と命を守るために「住宅用火災警報器」が万が一の時に役立ちます。
総務省消防庁のデータによれば、
・令和5年の住宅火災件数は総出火件数の約3割なのに、住宅火災による死者は総死者数の約7割を占める。
・住宅用火災警報器が設置されている場合は、設置されていない場合に比べ、死者と損害額は半減、焼失床面積は約6割減。

万が一の際にこれだけの効果があるのに、法律で義務だというのに、どうして未だに設置されていない住宅が多いのでしょう?
住宅用火災警報器は安い単体製品であれば家電量販店で1個数千円程度で簡単に手に入ります。そしてご自分で簡単に取付出来ます。
住宅用火災警報器の設置について簡単に解説します。
法律で義務付けられている設置場所は基本的に、寝室と、寝室がある階の階段上部です。(建物の階数により追加もあり)
寝室が複数あればその部屋の数だけ必要となります。アパートなどはどの部屋が寝室として使われるか貸主には分からないため、基本的に全部屋に設置します。階段上部というのは、階下で発生した火災の煙が階段を駆け上ってくるため、これを検知するためです。
警報器の種類はおおまかに「煙式」と「熱式」の2種類あります。基本は煙式を採用しますが、台所や車庫など、煙や湯気で誤検知する恐れのある場所には熱式を用います。ちなみに煙式であってもタバコの煙程度ではまず反応しません。
煙式の警報器を取り付ける際は基本的に天井(または壁面上部)、さらに換気扇やエアコン噴き出し口は避けます。(どこから何センチ離隔するという細かい決めがあります)火災の煙が部屋の天井に昇ったものを、警報器に如何に早く検知させるか、という観点で考えれば納得のいく決まり事です。
さらに警報器には「単独型」と「連動型」があります。単独型は火災を検知した警報器のみのブザーが鳴動するだけですが、連動型は連動設定を行っている警報器全てのブザーが鳴動するために火災の発生に気付きやすく非常に有効です。(ただし単独型に比べると高価です)
住宅用火災警報器はほとんどの場合、内蔵電池で動作し、その寿命は10年です。法律で義務化されてから10年以上経過し、世の中のかなりの警報器が気付かれないまま電池切れとなっているとも言われています。メンテナンスの必要はありませんが、年に1~2回は点検ボタンを押して動作確認しましょう。
いかがでしょうか?そんなに簡単で安く設置できるなら付けてみようかしら? そう思っていただけたらとても嬉しいです。長い人生のなかでも火災に遭うなんて確率は相当低いと思いますが、自分の家のためではなく、お隣さん、ご近所のため!と思えばとても安い保険だと思います。
ちなみに当店では、法律に定められた寝室と階段への義務設置のほか、台所(ダイニング)への任意設置を強くお勧めします。なぜなら台所が火元となる確率が非常に高いから。鍋の空焚きならまだしも、油を火にかけたまま台所を離れちゃったことありませんか? そんな時、油に着火する前に警報器がけたたましく教えてくれるかも知れません。
そしてもう一つ。
火災警報器は火災を検知することしかできません。せっかく早く気づけた火災、初期消火に成功する可能性があります。一家に一本、消火器の設置をしましょう。
そして出来る事なら、玄関の外側に誰でも使える消火器を置いておきましょう。そんなお宅がご近所さんに何軒か並んでいることが最強の防火組織です。深夜鳴り響く火災警報器の音に気付いたご近所さんが消火器を持って駆けつけてくれたら被害も小さくて済むかも知れませんね。

繰り返しになりますが、住宅用火災警報器はご自分で設置できます。
でも取付ルールがわからない、自分では天井に付けられない、面倒くさい、という場合は当店で販売と取付をさせていただきますのでお問い合わせください。
